大手システムエンジニアの中身はスカスカ

詳細に経緯を書くと、会社名が分かってしまうので濁しますが、色々あり、高卒の私は現在、日本では誰でも知っている有名な大手電気メーカーのシステムエンジニアとしてお仕事をしております。そこで感じているモヤモヤとしている部分を吐き出していきます。

※「35歳を超えて、「SE35歳定年説」を考える」の続きでもあるような内容です。

すごいのは自分ではなく「会社の看板」

35歳を超えて、それなりにプロジェクトを任されるような立場になりました。お客さんと交渉して、何千万~何億という契約を取ることも普通にあります。勘違いしてはいかんのですが、これだけの金額を動かせるのは会社がすごいわけであって、自分は何一つ凄くないということ。こんなに俺は会社に利益をもたらしているのに給料は少ないとか、勘違いしていい気になってるやつは恥ずかしい。

何のスキルも身につかない

会社はボランティアではないです。利益を得ることが重要です。たまに戦略的に赤字覚悟で受注を取りに行くことはありますが、基本は利益を出さなければなりません。そのためにお客さんからはいっぱいお金を出してもらう必要があり、調子の良い事を喋ったり、必要以上の機能を盛り込んだり(笑)、「嘘の見積り」までとは言いませんが見栄えの良い資料を作ったりします。この手のスキルは大分上昇しました(笑)そうやって得たお金で、大手のSEがやる作業は、ほぼ「派遣業」です。モノ作りするのはほとんど下請けや孫受け会社で、二次、三次を経て、担当が日本人じゃなくなることもあります。プロパーでモノ作りするのは勉強がてらの新人位です。業務を知らなかろうが、安く使える人をかき集めてきます。なので自分たちには何の技術も身に着かないし残りません。でもそれがこの会社の目指す方向なんです。原価率50%達成したぞ!!とか、そんなことが賞賛されるんです。

「何で残業してんの」

元請は元請として進捗状況の報告、お客さんとの打ち合わせだったりとか。また、何か開発案件での問題や、運用しているシステムに障害があればトラブル報告に翻弄されたりしてます。

上記以外に、下請けに丸投げし損ねた作業を拾います。下請けに丸投げするのは基本ですが、通常複数の会社に仕事を発注します。その際下請けA社、下請けB社の間に「ぽとん」と落ちてしまうような作業が出てきてしまいます。

酷い例だと「A社が画面Xを作成、B社がバッチプログラムZを作成。本来画面XからバッチZを起動」とするはずなんだけど、これをどっちの会社が作るか前もって決めてなかった。といったものです。いや、あくまで例で、こんなミスはないですけど(笑)。これを新たに作業依頼すると追加のコスト(原価)が発生してしまうため、仕方なく自分でやるしかないなーっとなるんです。前述の通り、普段は人材派遣業ですから(笑)技術を磨くような場におかれてないので、ひたすら時間を掛けてGoogleで調べたりしながらやることになるのです。さらにこの作業時間も計上すると原価悪化となるため、良い評価を得たい本人の意思でサービス残業になる・・・そんな仕組みです。

似たような人は沢山居るんじゃないでしょうか。頭の良い人はうまい事回せているのかもしれないですが、基本ポンコツの私には時間を切り売りするしかないです。

さいごに

「システムエンジニアって何の仕事しているの?」と聞かれても、「んー。。。何でもやってるような、何もしてないような・・・」答えに困ります。大きいプロジェクトになればなるほど、立場が上になればなるほど、よりこの感じが強いです。

20代の頃は気力も体力もあり、情報処理試験、ベンダー試験もスキルアップのためと必死こいて合間時間に勉強しました。徹夜、ホテル連泊と大変な時期も現場では楽しく乗り越えてきました。それなりに前向き、に楽しく過ごしてた気がしますね。

だらだらと吐き出してみましたが、成長がない、モチベーションも上がらない。こんな仕事は長く続けられないなと最近特に強く想うのです。ただお金の面で困ることが無いのは良いです。年収は1,000万に届きそうなところです(うち3~4割は残業代)。私のスキルや学歴からしたらだいぶ恵まれていますし、生活のためにも今は辞めるわけには行きませんが。。。いつか辞めることを夢見て。

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